(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は8日、AI競争で米国が中国に敗れれば深刻な結果を招くと警告した。中国の技術進歩に対する米政界の危機感を浮き彫りにするものだ。
ベッセント氏は、ワシントンで開かれた保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」のイベントで、「中国がこの競争に勝てば、明後日(あさって)はない」と述べ、巨額の国防予算があっても米国を守れないとの認識を示した。「AIで中国に引き離されれば、他の全てが無意味になる」と語った。
発言は、大規模データセンターの建設に対する地元の反発が米国内で出ていることが念頭にあるとみられる。トランプ米大統領は8月下旬、米国内でデータセンター建設への反発が強まれば、経済上の脅威となり、AI分野で中国に優位に立たれる恐れがあると警告した。
中国では、北部や北西部の人口がまばらな地域で、大都市から離れた場所を中心に多くの新規プロジェクトが進んでいる。
ベッセント氏の発言からは、中国のオープンウエート型AIモデルをめぐる米国の懸念も浮かぶ。こうしたモデルは利用コストが米国製モデルの数分の1でありながら、性能はそれに迫る。米国が最先端技術への中国のアクセスを阻もうとしてきたにもかかわらず、こうした状況が生じている。
原題:Bessent Warns ‘Nothing Would Matter’ If China Wins the AI Race(抜粋)
--取材協力:Tyler Clifford.
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