オーストラリアの春の住宅販売シーズンは、競売成約率がおおむね安定している一方、競売にかけられた住宅戸数が前年同期を大幅に下回る低調な滑り出しとなった。不動産コンサルティング会社コタリティのデータが明らかにした。

シドニーなど主要都市の競売戸数は先週末、約1500戸と前年同期比31%減少した。最新データは、5月の政府による不動産税制変更後、かつて活況を呈していた同国の住宅市場で取引活動が弱まっていることを改めて示している。

コタリティのリサーチディレクター、ティム・ローレス氏によると、競売件数は横ばいで、2025年の水準を30%以上下回るのは4週連続となった。今後2週間は持ち直す見通しで、月末にかけて約1900戸の競売が見込まれている。

シドニーの競売成約率は57.7%と18週ぶりの高水準に上昇し、523戸が競売にかけられた。コタリティによると、競売戸数は前年同期を約28%下回った。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、ジェームズ・マッキンタイア氏は先週、住宅市場の低迷はまだ続くと指摘した。オーストラリア準備銀行(中央銀行)による連続利上げ、イラン戦争の影響、政府の税制変更が「買い手の信頼感を揺るがした」としている。

マッキンタイア氏は9月1日付のリポートで、「オーストラリアの住宅市場では、相場がピークから底に達するまで平均11カ月かかる。このことから、下落は2027年1-3月期まで続くとみられる」と述べた。

原題:Australia Spring Property Season Begins Sharply Lower Than 2025(抜粋)

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