(ブルームバーグ):国連総会は4日、世界地図でアフリカなど各地域の相対的な大きさをより正確に反映するよう求める決議案を採択した。米国は反対した。
16世紀から使われている「メルカトル図法」では、アフリカが相対的に小さく描かれる一方、赤道から離れた陸地は大きく表示される。
このため、アフリカ大陸はグリーンランドとほぼ同じ大きさに見えるが、実際の面積は1170万平方マイル(3030万平方キロ)で、グリーンランドの約14倍に上る。
法的拘束力のない「地図を正そう」と題する決議案は、国連のアフリカ・グループを代表してトーゴが提出し、164カ国が賛成した。反対したのは米国だけで、6カ国が棄権した。
アフリカ連合委員会のユスフ委員長は、9月4日の採決を歓迎する声明で、「地図作成の問題にとどまらず、この取り組みは、客観的かつ科学的に確立された事実に基づいてアフリカを表現する重要性を示している」と指摘。「アフリカは、実際の大きさと世界におけるしかるべき位置付けで、ありのままに表現されなければならない」と述べた。
アフリカ連合はこれに先立ち、提言団体の「アフリカ・ノー・フィルター」と「スピーク・アップ・アフリカ」が主導するキャンペーンへの支持を表明し、2018年に考案された「イコール・アース図法」の普及を後押ししてきた。両団体は世界銀行と国連に対し、イコール・アース図法による地図の正式採用を求めている。
米国の姿勢は、トランプ政権が「woke(ウォーク=社会的不公正への意識が高いこと)」と呼ぶ政策への反対を反映している。米国の国連代表部は声明で、「国連の活動と目的をあざ笑う決議だ」と主張。「国際平和や繁栄、良好な関係を巡る現実の問題に力を注ぐ代わりに、16世紀の地図作成法と、それが賠償要求の推進に果たす役割を議論している」と批判した。
原題:UN Backs More Accurate Africa Map Campaign Over US Objections(抜粋)
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