モルガン・スタンレーのオーストラリア投資銀行部門責任者は、住宅価格の下落が個人消費を抑えかねない中、不動産開発会社バスラ・グループの破綻が同国経済に大きな影響を及ぼすとの見方を示した。

ティム・チャーチ氏は7日、シドニーで開かれたオーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙の不動産サミットで「強烈な打撃だ」と述べ、波及効果は「大きなものになる」と語った。

シドニーの住宅開発会社バスラは、支払い不能に陥った後、資金を確保するため債権者と協議している。同社は不動産市場が低迷する中で販売が鈍化する一方、建設費と資金調達コストの上昇にも直面していた。

バスラはプライベートクレジット市場から多額の借り入れをしており、オーストラリアの証券規制当局は前週、同社を巡る状況について「極めて複雑」だと指摘した。

チャーチ氏はプライベートクレジットについて「亀裂が表れているのは間違いない」と指摘。「資本の適切な管理者には見えない」と述べた。

週末に発表されたデータでは、かつて活況を呈していた豪住宅市場で一段の減速が示された。借り入れコストの上昇や不動産税制の変更を受けた動きだ。不動産調査会社コタリティによると、週末にオーストラリアの主要都市で売却のためオークションに出された住宅は約1500戸と、前年から31%減少した。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、ジェームズ・マッキンタイア氏は、住宅市場の低迷が続くと予想している。中央銀行による連続利上げやイラン戦争の影響、政府の税制変更が「買い手の信頼感を揺るがした」と記した。

チャーチ氏は「消費者が支出を控えるようになる」と述べ、豪住宅価格がピークから約15%下落すると予想した。

原題:Morgan Stanley Banker in Australia Says Bathla Is ‘Hammer Blow’(抜粋)

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