ベッセント財務長官による日本のポリシーミックスへの言及が増加

足元で市場の注目を集めているのは、ベッセント米財務長官が日本の金融政策や為替政策について踏み込んだ発言を繰り返している点である。

8月末のG20財務相・中央銀行総裁会議の場で植田総裁と会談した後、ベッセント財務長官は為替相場の過度な変動を回避するため、適切な金融政策の策定とコミュニケーションが重要であると指摘したと報じられた。

形式上は日銀の独立性を尊重しながらも、実質的には日銀による追加利上げへの期待を強く示唆する内容と受け止められている。

こうした中、Bloombergは9月3日、「日本銀行は今月の金融政策決定会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.25%とする公算だ。物価の上振れリスクが引き続き意識される中、利上げペースも柔軟に対応する」と報じた。

9月利上げ後も追加利上げの可能性を排除していないとされ、市場では今後の利上げペースへの関心も高まっている。

「ベッセント圧力」が9月利上げを後押ししたとの見方へ

市場では今回の9月利上げ観測の高まりについて、ベッセント財務長官によるプレッシャーが日銀の利上げ判断を後押ししているとの見方が少なくない。

日銀が9月利上げに動く場合、結果として市場では日銀がビハインドザカーブに陥っているとの見方が一段と強まる可能性があるだろう。
植田総裁は会見でこの見方を否定し、独立性をアピールすることになると予想される。

すなわち、あくまでも今まで通り国内経済の状況判断が重要であるという説明があるだろう。

国内経済の状況に鑑みると、利上げペースを加速させる必要性には乏しい。そのため、9月利上げに動いた場合でも、その後の利上げペースについてはあまり言及しないだろうと、筆者は予想している。