ヘッジファンドが原油相場への強気姿勢を一段と強めている。米国とイランの戦闘が再燃し、ホルムズ海峡を通じたエネルギー輸送が長期にわたり混乱するとの懸念が広がったためだ。国際的な指標である北海ブレント原油先物の値上がりを見込むポジションは5月以来の高水準に達した。

ICEフューチャーズ・ヨーロッパが公表した先物・オプションの週間データによると、9月1日までの1週間で、マネーマネジャーのネットロング(買い越し)ポジションは3万7837枚増の26万1435枚となった。約3カ月ぶりの高水準だ。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータでも、代表的な米国産油種ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の買い越しが6月以来の高水準に膨らんだ。

原油相場は先週、持ち直した。米軍による空爆と、それに対するイランの米軍基地への報復攻撃により、世界で最も重要なエネルギー輸送の要衝を通じた海上輸送を正常化させる取り組みが一段と困難になっている。

戦闘の再燃を受け、イランはホルムズ海峡を通航する船舶への攻撃にも踏み切った。通航量は緩やかに回復し、比較的落ち着いた状態が続いていたが、戦闘再燃でその流れは断ち切られた。イランはヨルダンやクウェート、バーレーンにも攻撃を加え、イスラエルはイランから攻撃を受けた場合に民間インフラを標的にすると警告している。軍事衝突が再び拡大する恐れが、地域全体に重くのしかかる。

ディーゼルなど石油製品の上昇はさらに急激だ。中東とウクライナでの戦争が同時進行し、需給の逼迫(ひっぱく)感が強まっている。ディーゼルの買い越しは3月以来の高水準に達し、ディーゼル小売価格の全米平均は3日、1ガロン当たり5.85ドルと過去最高を更新した。

ガソリンの買い越しも8万9263枚と、2025年12月以来の高水準に膨らんだ。9月としては記録的な高値圏でガソリン価格が推移する中、この時期としては過去に例のない強気ポジションの積み上がりとなっている。

原題:Hedge Funds Hike Bullish Oil Bets to May High as Iran War Flares(抜粋)

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