(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)の理事2人がここ数カ月間に、対外発信を制限される「ブラックアウト」期間にもかかわらず、民間銀行関係者が主催するイベントに出席するなどしていたことが分かった。
5月と6月の予定が掲載された記録によると、ボウマンFRB副議長(銀行監督担当)は、6月16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の前週に、マサチューセッツ州銀行協会のトップと面会していた。
FRB報道官によれば、ボウマン氏はFOMC会合の翌週に同銀行協会が主催するイベントで講演を行う予定になっていたため、その準備として面会した。
パウエル理事は6月9日、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY)のグローバル取締役会が主催したレセプションに出席。6月FOMCの1週間前だった。パウエル氏は5月にFRB議長を退任した。
FRB報道官によると、パウエル氏はゲストとして招かれ、同イベントで発言する役割はなかった。
ブルームバーグ・ニュースは7月にこれらの記録を請求し、9月4日夕方にFRBが開示した。
FRB当局者は、FOMC開催前の約10日間および会合終了翌日のいわゆるブラックアウト期間中、経済や金融政策に関する自身の見解を公に話すことを禁じられている。
ブルームバーグや他の報道機関はこれまでに、ボウマン副議長が6月FOMC会合の数時間後に、バンク・オブ・アメリカ(BofA)がニューヨークで主催した非公開の夕食会で講演を行ったと報じている。
ボウマン氏はその後の声明で、夕食会では金融政策に関する見解は示していないと説明。「適用される全てのFOMC規則、および倫理規定を一貫して順守しており、今後も厳格に守る考えだ」と述べた。
6月17日の同会合について、ボウマン氏の予定表には「市場参加者からの意見聴取会」と記載されている。
決定公表前に面会
ボウマン氏はまた6月17日、上院銀行委員会に所属するハガティ議員(共和)とも面会していた。6月の予定表によると、この面会は同日のFOMCで決定された政策金利が公表される前だった。
ボウマン、パウエル両理事がFRBのコミュニケーション規則に違反したことを示す証拠はないものの、一部の面会は異例だった。大半のFRB当局者はブラックアウト期間中、銀行業界関係者や一般の人々と話すのを控える。
また、FOMCで政策決定が行われてから、その内容が公表されるまでの短時間に政策当局者が面会することも通常ない。
ボウマン氏の予定表からは、FRBが毎週公表する当局者の講演などの予定に掲載されていなかったイベントに、同氏が出席していたケースも数件明らかになった。
5月7日には、超党派の公共政策団体「コロラド・フォーラム」のラウンドテーブルに出席。5月14日には、ニューハンプシャーとバーモント両州の銀行協会が主催したラウンドテーブルに参加していた。
FRB報道官によると、いずれも規制に関する意見聴取を目的とした会合で、金融政策についての議論はなかった。
ブルームバーグは7月、FRB理事らの予定表の開示を請求した。FRBのウェブサイトで定期的に公開されているウォーシュ議長の予定表は対象から除いた。
原題:Fed Governors’ Calendars Show Blackout Events With Bankers (1)(抜粋)
--取材協力:John Harney.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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