(ブルームバーグ):明治安田生命保険は4日、不動産運用残高を2040年に2兆円へと倍増させる新たな目標を発表した。物流施設やホテルなど投資対象を多様化し、米国を中心に海外も拡大して運用収益の向上を目指す。
同日開いた明治安田新宿ビル(東京都新宿区西新宿)の竣工式に合わせて発表した。大崎能正常務は記者会見で、「新たに1兆円の追加投資を行う。かなりチャレンジングな投資だ」と話した。
明治安田は自社ビルなども含めると26年3月末に1兆1000億円の不動産を保有する。投資用では約9500億円の残高を持つ。現在は保有する資産の85%をオフィスが占める。物流施設やホテル・商業施設など資産の幅を広げる方針を示した。海外はファンドを通じて投資し、米国の他、欧州やアジア、豪州を積極化する。
金利上昇で債券の投資妙味が増す中、生保各社には運用資産の分散を図りながら、収益力を高めることが求められている。不動産価格が高騰する国内では優良案件の確保が難しくなっており、案件を発掘し収益を確保する手腕が問われる。
増田宏伸不動産部長は「昨今の不動産価格は高いと認識しており、入札はなかなか対抗できないこともある」とした上で、「ネットワークや法人営業も使って不動産を取得できている」と述べた。
明治安田新宿ビルは新宿駅に直結する。低層階には飲食店や店舗等が入居し、中高層階にオフィスフロアを配置した。
生保各社を取り巻く運用環境は変動している。主な投資対象とする30年債を含めた国債の利回りが上昇する中で、大崎氏は国債について「魅力ある投資対象だ」とも述べた。
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