(ブルームバーグ):タイ政府は、マネーロンダリング(資金洗浄)や詐欺などの金融犯罪を抑制するため、オンライン取引や現物取引を含む金取引業界に対する監督を強化する方針だ。
財務省はタイ銀行(中央銀行)と共同で、業界への監督を強化し、取引の透明性を高める法整備を進めている。財務省財政政策局のウィニット局長兼報道官が28日、記者団に明らかにした。
政府は、金取引を全面的なデジタルシステムに移行し、当局が資金の出所と行き先を追跡できるようにする計画だ。規制上の抜け穴をふさぎ、不審な動きを特定するとともに、取引内容を確認できるようにする狙いがある。
ウィニット氏は「重要なのは全てをデジタル化し、あらゆる情報を連携できるようにすることだ」とし、「そうすれば政府は市場全体を監視し、異常な動きを即座に検知できるようになる」と述べた。
同氏によると、財務省が取り組みを主導し、可能な限り早期の規制導入を目指す。一部の提案や法案は既に準備されているという。

今回の提案に先立ち、タイ中銀は金取引がバーツ相場に及ぼす影響を抑えるため、規制を強化していた。中銀のウィタイ総裁は先週、ブルームバーグ・ニュースに対し、現行の規制は効果を上げており、さらに強化する可能性があると話した。
ウィニット氏によると、タイの金市場には現在、専任の規制当局が存在せず、当局による包括的な取引データへのアクセスも限られている。マネーロンダリング対策局が現金取引を監督しているものの、オンライン取引プラットフォームの拡大を背景に、市場は一段と複雑化している。
新たな規制の枠組みは、デジタルと現物の両方の金取引を対象とする。ウィニット氏によると、財務省は監督強化を図る一方、適正に事業を営む金取引業者に過度な負担を課さないようバランスを取る方針だ。
特定事業税や輸入関税などの税制措置についても、政府歳入を増やす目的ではなく、取引データの透明性を高める手段として検討する可能性がある。
原題:Thailand Plans Closer Gold Market Supervision to Curb Misuse(抜粋)
--取材協力:Suttinee (Ying) Yuvejwattana、Satid Sutipanya.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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