事実上の“分裂”のワケ 中道の今後は

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
選挙を振り返ると、中道は、労働組合と創価学会の票に、立憲を支持してきたリベラル系無党派層の票を足せば、かなり強いのではないかと思われていました。

しかし、実際蓋を開けてみたら、リベラル系の無党派層がごっそりと自民党に流れてしまい大敗するという、最初のスタートから大きなつまずきがあったんです。
藤森祥平キャスター:
その後、どうしてまとまりきれないのでしょうか。
星浩さん:
もともと立憲と公明は違う政党なので、そう簡単ではないですが、いくつかの躓きがありました。

まずは、皇室典範の改正です。自民党側の男系男子で強引に進めた案に対して、中道・公明は「賛成」に回り、立憲は「反対」と表明しました。
そして沖縄の知事選についても、中道は「自主投票」ですが、公明は今までの経緯から「自民党系推薦」、立憲は「現職支援」という形になりバラバラになってしまいました。
このようなことから、「これはちょっと難しいな」ということで合流見送りに至りました。

藤森キャスター:
やはり基本の政策理念が一致できなかったという点ですね。ただ、小川代表は諦めずに今後も統一会派の結成を目指していくと話しています。
星浩さん:
それぞれがバラバラだと国民民主党などに第一党を取られてしまうので、塊として自民党に対峙しようとしているのだと思います。しかし基本政策の隔たりは残っているので、統一会派でもうまくいくかどうか難しいところだと思います。
小川彩佳キャスター:
名目上も分裂して1つ1つの党として動いていくのか、それとも大きな連携を模索するのか、野党としてどのように自民党と対峙していくのでしょうか。

星浩さん:
これからの道筋は大きく2つあると思います。1つ目は、高市政権の経済政策や外交などの批判を強め、自民党の失策を待つことです。そして2つ目は、統一会派のように非自民勢力を束ね、場合によっては国民民主党まで加えて1つの大きな塊となり、政権交代を目指すことです。しかし、これもそう簡単ではありません。

ただ、2026年の衆院選で自民党は比例票で2102万6140票(36.72%)を取りましたが、中道も1043万8802票(18.23%)で半分ほど取っています。
約1000万の人たちは自民党に対抗する塊、非自民の塊をつくって「政治に緊張感をもたらして」という思いで投票しているわけです。その非自民の塊を求める有権者の声にどこまで答えられるかが、最大のポイントになってくると思います。

小川キャスター:
行き場のない民意もあるので、どう受け皿になれるのかですね。
藤森キャスター:
9月の後半には臨時国会があります。
星浩さん:
そこでいかに結集し、自民党に対抗する塊をつくれるかどうかが、まさに試練だと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年