(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、上級スタッフの相次ぐ離任に伴い、ますます少数の側近に頼らざるを得ない状況となり、政権2期目は難しい局面に差し掛かりつつある。
トランプ大統領は過去1カ月で、レビット報道官とウォリントン首席法律顧問、イランとの交渉に直接関与していたベーカー国家安全保障担当次席補佐官、さらに連邦議会との連絡役を相次いで失った。事情に詳しい複数の関係者によると、今後数カ月でさらに多くの高官が退任を検討しているという。
関係者の1人によれば、中間選挙前のスタッフ離任はよくあるが、それでもレビット報道官ら主要側近の相次ぐ辞任は、ホワイトハウスの一部当局者を驚かせた。
任期最後の2年を迎えるトランプ氏は、過去最低水準の支持率、不安定な経済に加え、国際エネルギー市場を動揺させたイラン戦争の終結が見通せない状況に置かれ、カナダとも新たな貿易戦争に突入した。共和党は11月の中間選挙で議会の過半数を失う危険があり、民主党主導の議会の下で、トランプ政権は召喚状や調査の対象になりかねない。
トランプ大統領の長年の側近、ホワイトハウスの議会担当部長ジェームズ・ブレード氏も今月、数週間以内に退任する意向を示した。大統領が最も信頼するアドバイザーの1人で、最も熱烈な支持者だったレビット氏が、8月末で辞任すると表明してから1週間後のことだ。
事情に詳しい関係者によると、大統領が推す立法議案を議会共和党に働き掛ける役割を担っていたブレード氏は、過去半年でスタッフの多くを失った。レビット氏とブレード氏の後任人事は現時点で発表されていない。
レビット氏は大統領の周辺にとどまる意向だが、彼女が不在となることで、懐疑的な有権者に国内・外交政策を売り込む最も効果的なメッセンジャーの1人を大統領は失うことになる。
こうした相次ぐ離任は、トランプ氏の側近グループに空白を生じさせる恐れがあり、後任を見つけるのは容易でなかろう。第1期トランプ政権のスタッフを務めたマーク・ショート氏は「最初の審査プロセスで、2020年の大統領選挙が『盗まれた』と主張することが必須条件になるとすれば、もともと少ない候補者プールがさらに少なくなる」と指摘した。
トランプ政権は上級スタッフの流出について、表向きはほとんど懸念を示しておらず、ロジャース報道官は「これは個々のスタッフを超えたより大きな動きであり、米国をかつてない偉大な国にするという大統領のミッション(使命)は、衰えることなく続くだろう」とコメントした。
原題:White House Exodus Poses New Challenge for Trump at Pivotal Time(抜粋)
--取材協力:Jennifer A Dlouhy、Josh Wingrove.
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