韓国のサムスン電子は27日、スマートフォンの最新モデル「Galaxy S26 FE」を発表した。ハイエンド機種より大幅に安い価格で、一部の上位機能も備えたスマホを求める消費者を狙う。

S26 FEの価格は700ドル(約11万円)で、前モデルより50ドル高い。業界全体でメモリー半導体が不足するなか、消費者が相次ぐ値上げに慣れつつある状況で、今回も価格が引き上げられた。一部の通信事業者で9月3日に発売し、サムスンと他の小売店で9月4日から販売する。

価格を抑え、さらなる値上げを避けるため、S26 FEは、標準モデル「S26」が採用するクアルコム製に代えて、性能面で見劣りする台湾の聯発科技(メディアテック)製プロセッサーを採用した。カメラの画質もサムスンの上位機種には及ばない。メモリー容量は12ギガバイトと少なく、端末上で使えるAI機能も限られる。

Photographer: Chris Welch/Bloomberg

ただ、S26 FEには上位モデルをしのぐ点が少なくとも一つある。サムスンの最新ソフトウエアを搭載し、基本ソフト(OS)「Android 17」をベースとするユーザーインターフェース(UI)「One UI 9」を出荷時から採用していることだ。一方、S26、S26 Plus、S26 Ultraは現在もOne UI 8.5を搭載している。最新バージョンは本格展開に先立ち一部の利用者が試験利用している。

ディスプレーは6.7インチで、リフレッシュレートは120ヘルツ。高品質な画面を備える。バッテリー容量は4900ミリアンペア時で、45ワットの充電器を使えば約30分で69%まで充電できるとサムスンは説明している。

メモリー容量に制約があるものの、S26 FEは「Now Brief」や「Now Nudge」など、サムスンが売りにするAI機能の一部を搭載する。いずれも、利用者に関連する情報を先回りして提示する機能だ。

Galaxy S26 FEはOne UI 9を搭載して出荷される

ただ、Galaxy S26 FEは、グーグルの499ドルの「Pixel 10a」など、スマホとしての基本機能を十分に備えていながら価格が手頃な機種と、発売時に1300ドルだったサムスンのGalaxy S26 Ultraのような高級機種との間に位置し、やや中途半端な立ち位置となっている。こうした高級機種は、より高い性能を提供するほか、周囲から画面をのぞき見されるのを防ぐ独自の「Privacy Display」など、便利な付加機能も充実している。

原題:Samsung’s $700 Galaxy 26 FE Gets Price Hike Despite Tradeoffs(抜粋)

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