28日の債券は下落(利回りは上昇)する見込み。ジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でのウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に、タカ派発言への警戒から米長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。外国為替市場で円は対ドルで159円台前半で推移している。

東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、米長期金利上昇を受けて債券相場は下落して始まると予想する。ただ、前日の日本銀行の氷見野良三副総裁の講演で「9月利上げに踏み込んだ発言はなく弱気材料にならなかったので、下げ一巡後は持ち直す」とみる。この日の2年利付国債入札は「利上げ加速への警戒はあるが、利回りの高さにほれた投資家の買いが入り、無難以上の結果になる」と予想している。

先物の夜間取引で中心限月9月物は27日の日中取引終値比19銭安の126円21銭で終えた。佐野氏の先物の予想レンジは126円11銭-126円39銭、新発10年債利回りは2.89-2.915%(27日は2.89%で終了)。27日の米10年国債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.68%程度。

2年債入札

  • 発行額は2兆8000億円程度
  • SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリスト
    • しっかりとした結果を予想
    • 前回入札日からの金利上昇幅は20bp程度と過去入札と比べ非常に大きく、高い金利水準に一定の需要が発生する可能性が高い
    • 9月会合で利上げを行うとしても2年金利の上昇余地は乏しい
  • 日本債券:2年利付国債の過去の入札結果(表)

為替

外国為替市場で円は対ドルで159円台前半と前日夕から横ばい圏で推移。ウォーシュFRB議長の講演待ちで狭い範囲でもみ合っている。

三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のシニアバイスプレジデント、横田裕矢氏は「氷見野日銀副総裁は時期は示さなかったが、利上げに前向きな印象だった」と指摘。利上げ加速が意識されてドル・円の「160円は近くて遠い」と語る。一方で、ウォーシュ議長のタカ派発言を警戒してドルの下値では押し目買い意欲も強く、東京市場ではもみ合いが続くと予想する。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは28日のリポートで、ウォーシュ議長の講演では「9月米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた政策姿勢は明確には示されなさそうだ」と指摘。会合のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への含意」なので、「会合全体でも目先の金融政策期待を大きく変化させる見解は見られない可能性が高そうだが、インタビューなどでの中銀高官発言には注意したい」という。

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