米アップルによる発表が見込まれる折り畳み式iPhoneは、発売初年度の出荷台数が1000万台を超える見通しだ。調査会社IDCの予測によるもので、折り畳み型スマートフォン市場が低迷から脱却する機会となり得る。

アップルは9月9日に新製品イベントを開催する。披露される高価格帯の新機種は、アップル初の折り畳み式端末となる見込み。7年前に韓国のサムスン電子が他社に先駆けて開拓したこの市場を再び活性化させるとの期待が広がっている。IDCは、高価格になるものの、購入意欲のある消費者を十分に引き付けるとみている。

IDCのシニアリサーチディレクター、ナビラ・ポパル氏は「パスポート型のアップル製折り畳み端末は、2500ドル(約39万8000円)という高価格にもかかわらず、大きな成功を収めると予想している」と説明。「狙っているのはごく限られた富裕層で、並んででも買うだろう」と述べた。

折り畳み型は一般に、スマートフォンほどの大きさで、本のように開くとタブレット端末になる。長らくニッチ市場にとどまってきた。ポパル氏は、アップルの参入が新たな勢いをもたらし、今年予想されていた2桁の市場縮小を回避するのに貢献するとみている。

IDCによると、折り畳み型市場は今年12.6%成長し、来年は18%増へ伸びが加速する。2027年には、アップルが折り畳み型端末の世界出荷台数の4割を占める見通しだ。

折り畳み型は年間10億台を超えるスマートフォン市場全体からみればごく一部だが、価格が高いため、メーカーにとって収益性の高い商機となっている。

一方、スマートフォン市場全体は今年、過去最大となる16.7%の縮小が見込まれるとIDCは予測。従来予想から一段と大幅な落ち込みへ下方修正した。メモリー半導体など部品価格の上昇が生産を制約し、端末価格を押し上げている。

IDCのフランシスコ・ジェロニモ氏は「AIに必要な部品は供給不足に陥っており、そのコストが店頭価格にそのまま転嫁されている」と説明。「スマートフォンを安く買える時代は終わった」と述べた。

原題:Apple to Ship 10 Million Foldable iPhones in Year One, IDC Says(抜粋)

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