去年10月に亡くなったアントニオ猪木さんの功績をたたえ、政府が従四位と旭日中綬章を授与し、きのう遺族が受け取りました。

故アントニオ猪木さんの弟 猪木啓介さん
「みなさんに愛され、ほんとに兄貴は喜んでいるのではないかと思っています。非常に苦しかったんじゃないかと思いますけど、ほんとに自分にとっては素晴らしい兄貴でした」

今回の叙勲について参議院は、「参議院議員としての功績と社会貢献」が理由と説明していて、日本のプロレスラーとしては初めてということです。

アントニオ猪木さんは必殺技の卍固めなどで人気を集め、1972年には新日本プロレスを立ち上げたほか、ボクシングの世界チャンピオン、モハメド・アリ氏との異種格闘技戦を行い、世界にその名を知られるようになりました。

また、1989年にはスポーツ平和党を結成し、参院議員に初当選。90年の「湾岸危機」でイラクに人質となっていた日本人の解放に尽力したほか、北朝鮮を度々訪問するなど、独自の外交活動を行いました。