きょう、通常国会が召集されました。施政方針演説に臨んだ岸田総理は、防衛費の増額と“異次元の少子化対策”について強い決意を示しました。
国会の本会議場では、コロナ対策の緩和でおよそ3年ぶりにノーマスクでの発言が可能に。岸田総理は演説の冒頭…
岸田総理
「『検討』も『決断』も、そして『議論』も、全て重要であり必要です。それらに等しく全力で取り組むことで、信頼と共感の政治を本年も進めてまいります」
防衛費の増額についても“1年を超える時間をかけて議論し、検討を進めてきた”と訴え、「拙速だ」などとする与野党からの批判に反論しました。そのうえで、5年間で43兆円という防衛費を裏付ける安定財源については…
岸田総理
「先送りすることなく、今を生きる我々が将来世代への責任として対応してまいります」
「増税」という言葉こそ使いませんでしたが、強い決意を表明しました。
岸田総理が今年の最重要政策に掲げる「こども・子育て政策」については、次のように訴えました。
岸田総理
「年齢・性別を問わず、皆が参加する、従来とは次元の異なる少子化対策を実現したい。6月の骨太方針までに将来的な、こども・子育て予算倍増に向けた大枠を提示します」
具体策として、大学生などを対象に卒業後の所得に応じた返済ができる「出世払い型の奨学金制度」を導入すると表明しました。このほか、構造的な賃上げに向け「6月までに日本企業に合った職務給の導入方法を類型化し、モデルを示す」と表明しました。
総理の演説に与野党からは…
自民党幹部
「財源の話は嫌だよな。防衛費もこども予算も最終的に全て国民負担」
立憲民主党 泉健太 代表
「増税隠し演説でしたね。増税という言葉を使わずに演説をした」
この演説に対する代表質問は、あさってから行われます。
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