(ブルームバーグ):原油相場は25日、前日に続き一段安となった。米国が24日にイランへの経済的圧力を強める計画を示したものの、イランの貿易相手国に対する厳しい措置については現時点で見送られたことが背景にある。
北海ブレント原油は一時3.1%下落し、1バレル=90ドルを割り込んでいる。ベッセント米財務長官は24日、各国に対しイランとの関係を断つための具体的な期限を設定し、従わなければ米国による一方的な制裁措置を科すと警告した。より厳しい二次制裁が即時実行される内容ではなかったため、発表後まもなく原油価格は下落した。
一方、パキスタン陸軍参謀長は24日、イランと米国の緊張緩和に向けたイラン訪問を終えた。アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ局アルアラビーヤが、同参謀長が覚書に基づく制裁解除案を携えていたと報じたことで、原油は下げ幅を拡大した。報道ではそれ以上の詳細は明らかにされていない。
米財務省は、イランの石油収入を生み出すネットワークや石油製品を輸送する「シャドーフリート(影の船団)」など約60の団体・個人に新たな制限を科したが、発表内容は市場の予想には届かなかった。
シカゴを拠点とするカロバール・キャピタルのハリス・クルシド最高投資責任者(CIO)は「発表に向けて期待がかなり高まっていたが、実際に示されたのは現物供給に直ちに打撃を与える措置というより、今後の政策の方向性を示す警告だった」と述べた。また、「二次制裁によって、イラン産原油を購入、輸送、さらには資金面で支援できる主体が実際に変わり始めるまでは、トレーダーが地政学的リスクを理由に価格へさらなるプレミアムを上乗せする理由はあまりない」との見方を示した。
原題:Oil Dips as US Plan Offers Little Clarity on Hormuz Deadlock(抜粋)
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