(ブルームバーグ):来週の円相場は対ドルで160円手前でのもみ合いが見込まれる。日本銀行の氷見野良三副総裁の講演や、ジャクソンホール会合(米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でのウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などを受け、内外の金融政策を巡る思惑から上下する可能性もある。
◎あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 氷見野副総裁がタカ派、ウォーシュ議長がハト派的な講演を行えば、円高方向に振れるだろう
- 原油価格高騰によりドル・円が160円を超えていけば、いつ介入があってもおかしくない。警戒感もありドルは160円より上は行きにくい
- 一方で、米国の国債買い戻し計画を受けた下落局面でも200日移動平均の158円台前半ではね返されており、ドル・円の下値はサポートされている
- 日銀が年内2回の利上げを行う一方で、FRBは年内据え置きを想定しており、金利差縮小で年末には155円に向かうとみている
- 予想レンジは157-162円
◎みなと銀行の苅谷将吾ストラテジスト
- 米国のインフレ指標と日米金融当局者の発言を材料に159円台後半から160円台を意識した展開を予想
- 注目はウォーシュ議長の講演だが、7月米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見と同様、政策方針に関する踏み込んだ示唆は避ける可能性が高い
- 日銀はインフレ上振れの警戒を強めているだけに、円安抑制を意識したコミュニケーションを市場は警戒しやすい
- ただ、追加利上げの時期やペースになお不透明感が残るため、市場の織り込みを上回るタカ派姿勢が示されない限り、円が売られやすい地合いの継続が基本線
- 予想レンジは157円50銭-160円
主な予定
- 26日:7月の米個人消費支出(PCE)価格指数
- 27日:日銀の氷見野副総裁の講演と記者会見
- 27日:ジャクソンホール会合(29日まで)
- 28日:8月の東京都区部消費者物価指数(CPI)
- 28日:財務省が7月30日から8月26日までの外国為替平衡操作の実施状況を公表
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