(ブルームバーグ):韓国半導体大手SKハイニックスは、新たに発表した大規模な自社株買いに続き、来年末までに少なくとも1300億ドル(約20兆円)規模の追加株主還元を実施する可能性がある。JPモルガン・チェースがこうした見方を示した。
アナリストのジェイ・クォン氏はリポートで、19日にSKハイニックスが発表した40兆ウォン(約4兆5700億円)の自社株買いで最も重要なのは、同社が株主還元の上限引き上げを決めたことだと指摘した。SKハイニックスは2025-27年の累積フリーキャッシュフロー(FCF)の50%超を株主還元に充てる方針を示しており、従来の「最大50%」から引き上げた。
クォン氏は、これにより既に発表済みの計画に加え、27年末までに「最低180兆ウォンの追加株主還元」が見込まれると試算。これは同社株の現在の時価総額の16%に相当し、最近売り込まれた株価の下支えになるとの見方を示した。
同氏は「最悪期は過ぎたとみており、中期的には株価を巡るセンチメントが徐々に改善すると予想する。投資家には同社株の買い増しを勧める」と記した。自社株買いは市場予想より早く発表されたとも指摘した。
SKハイニックス株は20日の韓国取引所で一時13%上昇した。最大2400万株を買い戻して消却する計画の発表が好感された。同社によると、韓国の上場企業として過去最大の自己株式消却となる。
追加株主還元への期待は、韓国のメモリー株の上昇再開を後押しする可能性がある。これらの銘柄は最近、大手テクノロジー企業によるAI投資の持続性を巡る懸念や、中国勢との競争への警戒から下落していた。SKハイニックス株は依然、6月に付けた過去最高値から40%余り下落している。
原題:SK Hynix May Add Another $130 Billion to Returns, JPMorgan Says(抜粋)
--取材協力:Jeanny Yu.
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