(ブルームバーグ):米国の投資適格社債の発行額が3カ月連続で各月の過去最高を更新した。AI関連インフラ整備への支出が企業の資金調達需要を押し上げ、過去最速ペースの発行が続いている。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによると、8月の投資適格社債の発行額は17日時点で1452億ドル(約23兆円)に達し、これまで8月として最高だった2020年の1360億ドルを上回った。今年は1月、6月、7月もそれぞれ過去最高を記録し、ほかの3カ月も過去2番目の高水準だった。
発行が相次ぐなか、投資家は購入する社債や価格を厳しく見極めるようになっている。先週は、いったん入った投資家の注文が撤回される割合が急上昇した。ただ、企業の起債意欲は衰えていない。17日には、プライベートクレジットファンドによる2件を含む計12件の起債で、さらに91億ドルを調達する予定だ。

今月の発行額を押し上げたのは、アルファベットによる250億ドルの起債だ。ブルームバーグのデータによると、今年に入り250億ドル以上の起債はこれで8件目となり、いずれもテック企業によるものだった。
発行は今後も続く見通しだ。JPモルガン・チェースは最近、26年のテクノロジー、メディア、通信企業によるドル建て債の発行額予想を約20%引き上げ、5400億ドルとした。
8月には、米製薬会社アッヴィが買収資金として100億ドルを調達したほか、HSBCホールディングスが67億5000万ドル規模の起債を実施した。先週には米半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が47億5000万ドルを起債し、AMDとして過去最大のドル建て債発行となった。
債券発行市場では例年、9月初めに起債が活発になり、特に米国のレーバーデー直後に集中する傾向がある。
今年の発行額は1兆4600億ドルに達し、新型コロナウイルス禍の起債で年間発行額が過去最高となった20年の同時期を8.5%上回る。26年は世界的にも発行が急増し、公募債の発行額は累計5兆ドルに過去最速で達した。
原題:US High-Grade Bond Sales Set August Record in Year Full of Them(抜粋)
--取材協力:Brian W Smith.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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