米財務省が17日発表した外国勢の米国債保有額は6月に9兆3000億ドル(約1483兆円)と、前月比721億ドルの減少となった。日本と中国の保有額が減ったことが主因。外国勢全体の保有額は2月に過去最高を記録した後、過去4カ月のうち3カ月で減少した。

米国債相場はこの期間に値下がりした。巨額の財政赤字や目標を上回るインフレに対する投資家の懸念が背景にある。外国勢の保有額データには、売買の差し引きだけでなく、評価額の変動も反映される。

保有額が最大の日本は6月、最も大幅な減少を記録し、前月比約264億ドル(約4兆2000億円)減の1兆1200億ドルとなった。円はここ数カ月、下落圧力にさらされており、日本政府・日本銀行は円相場を下支えするため為替介入に動いている。

7月31日には米国も為替介入に加わり、ベッセント米財務長官が異例の協調介入を発表した。市場関係者の一部によると、この決定の背景には、日本が円防衛のために米国債を売却し、その結果として米国の借り入れコストが上昇することへの懸念があった。

パイオニア・インベストメンツのストラテジスト、パレシュ・ウパディヤヤ氏は「日本の動きは明らかに為替介入によるものだった」との見方を示した。

ウパディヤヤ氏はまた、ベッセント氏が7月末の介入に加わっただけでなく、日本が米国債を直接売却せずに済むよう、米連邦準備制度の外国・国際通貨当局(FIMA)向けレポファシリティーを利用する可能性にも言及したと指摘。「言うまでもなく、日本による米国債売却が繰り返されることはないだろう」と語った。

6月の海外勢による米国債保有額で2番目に大きな減少となったのは中国で、259億ドル減の6334億ドルとなった。

原題:Foreign Holdings of Treasuries Fell in June, Led by Japan Drop(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.