米大リーグ・ドジャースの筆頭オーナー、マーク・ウォルター氏は、サッカーのイングランド・プレミアリーグ、チェルシーの持ち分について、米投資会社クリアレイク・キャピタルへの売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

非公開情報を理由に関係者が匿名で語ったところでは、ウォルター氏のファミリーオフィスは、最近数日中に売却の可能性をクリアレイクに打診した。決定は行われていないという。

プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資などを手掛けるクリアレイクは、チェルシーFC (フットボール・クラブ)の約61.5%の持ち分を保有している。米スポーツビジネス専門メディア、Sporticoによると、チェルシーの価値は40億ドル(約6380億円)と評価される。

ウォルター氏の持ち株会社TWGグローバルは、同氏の保険会社の借り入れ返済に充てる資金調達に向け、さまざまな資金調達ディールの成立を目指してきた。ウォルター氏の二つの保険会社と、同氏が最高経営責任者(CEO)を務める米資産運用会社グッゲンハイムパートナーズは、財務不正の可能性を巡り連邦検察の捜査対象になっている。

ウォルター氏が昨年買収した米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズも、トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の弟、ジョシュア・クシュナー氏とウォルト・ディズニーのCEOを務めたボブ・アイガー氏に売却されることが決まった。レイカーズはプロスポーツ史上最高額の125億ドル(約2兆円)で買収される。

チェルシーのオーナー間では、過去2年にわたり持ち分売却の協議が断続的に続けられてきたが、常に価格で折り合いがつかなかった。

クリアレイクのほか、ウォルター氏とグッゲンハイムの元幹部トッド・ボーリー氏、スイスの富豪ハンスヨルグ・ヴィス氏が直接ないし、関係する投資会社を通じてチェルシーの持ち分を保有している。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、2024年時点のウォルター氏の保有比率は16%だった。

クリアレイクとボーリー氏が主導するコンソーシアムは、22年にロシアの新興財閥(オリガルヒ)、ロマン・アブラモビッチ氏からチェルシーを約25億ポンド(約5400億円)で買収した。

TWGとクリアレイクの担当者はコメントを控えた。持ち分売却の協議については英紙フィナンシャル・タイムズが先に報じていた。

原題:Mark Walter Explores Selling Stake in Chelsea FC (2)(抜粋)

--取材協力:Katherine Burton.

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