17日の米債券市場で、30年利回りが約20年ぶりの水準に上昇した。政府債務の膨張や相次ぐAI関連の長期社債発行に加え、過去5年間にわたり米連邦準備制度理事会(FRB)の目標を上回り続けているインフレに対する投資家の懸念を反映している。

米30年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇の5.31%と、2007年以来の高水準。カナダの30年国債利回りも2010年以来の高水準を記録したほか、欧州でも同様の動きがみられるなど、世界的に長期金利の上昇が鮮明になった。

米国では、AIブームの資金を賄うため企業の借り入れが急増していることや、政府の財政赤字が膨らむ中で、長期債の伝統的な買い手からの需要が弱まっていることも、利回り上昇を後押ししている。

バークレイズの米金利戦略責任者アンシュル・プラダン氏は「当社はかねて長期ゾーンの売りに逆らうべきではないと主張しており、その見方は今も変わらない」と指摘。「長期債への投資に前向きになるには、財政面における予想外の下振れやAI関連の起債ペース鈍化、米財務省による国債発行戦略の転換、軟調な経済指標が続くなど、いくつかの要素が必要だ」と述べた。

一方、シタデル・セキュリティーズは、インフレ率が長期にわたり目標を上回っているにもかかわらず、FRBが金融引き締めに消極的なことが、長期債利回りを高止まりさせ、市場全般に幅広いリスクをもたらしていると指摘した。

原題:US Bond Selloff Drives 30-Year Yields to Highest Since 2007 (2)(抜粋)

(チャートを追加して更新します)

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