来週の円相場は対ドルで160円を巡る攻防が続く見通しだ。日本銀行の利上げペースを巡る不透明感や政府の財政拡張に対する懸念で円売り圧力は根強いものの、160円に近づく場面では通貨当局による介入警戒感があり、一方的な円安には歯止めがかかっている。

◎SMBC日興証券の丸山凜途シニア金利・為替ストラテジスト

  • 官邸、財務省、日銀に対し9月利上げを求める催促相場になっており、日銀が実際に利上げに踏み切っても「セル・ザ・ファクト(事実で売れ)」で円安が止まらない可能性がある
  • 一方、160円を超えれば介入があるとの恐怖感で、ドル・円は上にも下にも行きにくい展開が続く
    • ただ、実際には介入効果は徐々に低下しているため乱発はできず、160円を超えてもないのではないかとみている
  • 米国が次の介入にも協調するかは超長期金利の動向次第、上昇が止まられなければ次はドル売り介入の可能性もあり、その場合は相応に効果があろう
  • 予想レンジは158円80銭-160円60銭

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の龍翔太為替ストラテジスト

  • 協調介入後は円が上がったところで売りたい市場参加者が多く、円は全面安で最安通貨になっている
  • 米国が協調介入で対円でドルを売らず、ユーロを売ったことで、追加的な介入の余力が小さいという見方が円売りの背景にある
  • 日銀が9月に利上げに踏み切っても、その後の利上げペース加速とターミナルレート(利上げ到達点)引き上げを市場に示すことができなければ、円にとっては厳しい
  • 介入がなければじりじりと円安が進み、ドル・円は160円を突破する可能性
  • 予想レンジは157円50銭-160円50銭

主な予定

  • 17日:4-6月期の実質国内総生産(GDP)速報値
  • 19日:米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 (7月28、29日開催分)
  • 20日:7月の貿易統計
  • 21日:7月の全国消費者物価指数(CPI)

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