新型コロナの感染症法上の位置づけを「5類」に引き下げる時期を、今月中には示すべく政府内で調整が進められていることがわかりました。

岸田総理はきょう(20日)、新型コロナの感染症法上の位置づけを今年の春にも季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げるよう関係閣僚に検討を指示しました。

引き下げの時期については「できるだけ早いタイミングで日にちについても確認をしたい」としています。

この「5類」への引き下げ時期について、政府が来週23日に行われる厚労省の感染症部会で専門家の意見を聞いたうえで、今月中には具体的な開始時期を示す方向で検討していることが関係者への取材でわかりました。

来週から始まる通常国会での議論の中で、岸田総理が表明することを想定しています。

政府関係者は、「卒業・入学シーズンでもあり、生活に直結する。自治体や企業・学校などの準備期間を充分考慮する必要がある」として、検討を急ぐ考えです。

さらに、マスクの着用については、「5類への移行時期が国民にとって1つのわかりやすい契機となる」として、「5類」への移行にあわせて着用の基準を緩和する方向で調整しています。