アンソロピックがライオット・プラットフォームズと91億ドル(約1兆4500億円)規模の契約を結んだことが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。顧客需要に応えるために十分なコンピューティング能力を確保しようとする取り組みだ。ビットコイン採掘会社ライオットは最近になって、AIデータセンター向けに計算能力の販売を始めた。

ライオットは10日、テキサス州ロックデールの拠点から「最先端AIを手がける」主要企業1社に191メガワット相当のコンピューティング能力を供給する20年契約を結んだと発表していた。191メガワットは、およそ14万3000世帯に電力を常時供給できる規模に相当する。非公開情報を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、この契約先が、AIモデル「Claude(クロード)」を開発したアンソロピックだという。

ライオットはコメントを控えた。アンソロピックはコメント要請に返答しなかった。アンソロピックとの契約が報じられたことを受け、ライオットの株価は時間外取引で一時25%急伸し24.40ドルを付けた。

アンソロピックはここ数カ月、AIツールに対する顧客需要への対応に追われる中、必要なコンピューティング能力を確保するため、AI向けクラウドコンピューティング事業者と複数の契約を結んでいる。同社は最近、設立から数カ月のAIクラウドスタートアップ、ボルタ・インフラ・ホールディングスと100億ドル規模の契約を締結したほか、5月にはイーロン・マスク氏率いるxAIから約450億ドル相当のコンピューティング能力を購入することで合意した。

ライオットは10日、AI開発企業との契約が2048年6月まで続き、91億ドルの収入を生む見通しだと明らかにした。契約には、5年間ずつ2回延長できるオプションが含まれ、総売上高は最大161億ドルに達する可能性があるとしている。

ライオットはかつてBioptixの社名でバイオテクノロジー業界向けの診断機器を製造していたが、その後ビットコイン採掘事業へと大きく転換した。現在は、AIブームを取り込むためクラウドコンピューティング事業に進出している暗号資産企業の1社だ。同社は、米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)とコンピューティング設備を構築する契約も発表している。

ライオットの第2四半期売上高は、データセンター事業などを追い風に市場予想を上回った。

原題:Anthropic Strikes $9 Billion Cloud Deal With Riot Platforms (1)(抜粋)

--取材協力:David Pan.

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