(ブルームバーグ):シドニー国際空港で9日、オーストラリアの格安航空会社(LCC)、ジェットスター航空の旅客機が誘導路でカタール航空機と衝突しかける事案が発生し、航空安全当局が調査している。同空港でのニアミス発生はこの2週間で2度目となる。
オーストラリア運輸安全局(ATSB)の発表資料によると、異常接近したのは、ゴールドコースト行きとして運航予定だったジェットスターのエアバスA320型機とカタール航空のボーイング777型機。ジェットスター機が地上走行中、乗組員が近くにいたカタール航空機に気づいた。カタール航空機はけん引車で移動中で、交差する誘導路上にいた。
地元メディアが報じた映像では、両機は数メートルの距離まで接近していた。
同空港では先月も滑走路上でカンタス航空の2機による同様の事案が発生した。ATSBはこの事案についても調査しており、連携に不備があったと指摘している。
地上での衝突は、比較的低速で起きることが多いものの、それでも大惨事につながる可能性がある。
9日の事案では、航空機が急停止した際にジェットスターの客室乗務員1人が負傷した。また、カタール航空機の前輪とけん引車の接続部分が損傷した。
当局の調査官は、乗務員やけん引車の作業員、航空管制官から事情を聴くほか、両機と航空管制からデータを収集する。
ジェットスターの広報担当者は、同社機が航空管制の指示に従っていたが、「別の航空機が至近距離まで接近したため、操縦士は強くブレーキをかけざるを得なかった」と説明。同社もこの事案を調査しているとした。
航空交通管理を担うエアサービシズ・オーストラリアは発表資料で、この事案を検証しており、いかなる安全調査にも協力するとコメントした。
今回の事案を受け、エアサービシズ・オーストラリアは、同空港で出発便の間隔を空ける措置などを実施したと明らかにした。「予想される上空の航空交通量と出発便の需要を安全に管理する」ためだとした。
カタール航空はコメントの要請に返答していない。
原題:Jetstar, Qatar Air Near Miss at Sydney Triggers Safety Probe(抜粋)
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