(ブルームバーグ):ソフトバンクグループは、ジャンク(投資不適格)級社債市場で過去最大級となる見通しの高利回り債の発行に乗り出した。AIへの大規模投資に必要な資金を集めるため、債券投資家からの調達を進める。
世界有数のAI投資家であるソフトバンクは、複数の通貨で構成する社債のマーケティングを開始した。非公開協議だとして匿名を条件に事情に詳しい関係者が明らかにした。
ドル建て部分では発行条件の目安となる価格の提示が始まっている。同社はドル建て債100億ドル(約1兆5800億円)とユーロ建て債10億ユーロ(約1800億円)を含む今回の起債で、110億ドル相当超の調達を目指している。
この社債発行は、「ChatGPT」を開発した米OpenAIへの約650億ドルに迫る投資コミットメントや、AI分野でのさらなる企業の合併・買収(M&A)に必要な資金を確保するため、ソフトバンクが今年、債券市場で相次いで進めている資金調達の最新案件となる。
孫正義氏率いるソフトバンクは、借り入れを原資とするAI投資の中心的存在となっている。AIテクノロジーへの期待が世界の投資家を引き付ける一方、業界を巡る安全性への懸念も強まっている。
ソフトバンクだけが資金調達のため市場を積極的に活用しているわけではない。ゴールドマン・サックス・グループのクレジットストラテジストらがまとめた最近のリポートによると、2026年の世界AI関連債発行額はすでに5750億ドルを超えている。
孫氏はAIインフラへの投資を巡る懸念を重視しない姿勢を示しており、AI関連産業が2040年までに世界GDP(国内総生産)の20%を占め、その規模は46兆ドルに相当するとの見通しを今年先に示している。
ただ、世界の金融市場に殺到するAI関連の資金調達を受け、一部の債券投資家の間では不安が広がっている。巨額投資を進める企業がAIテクノロジーから十分な収益を得られなければ、膨らみ続ける債務が市場に後遺症をもたらしかねないとの懸念は根強い。
原題:SoftBank Starts Jumbo High-Yield Bond Sale to Finance AI Push(抜粋)
(6段落目以降にゴールドマンのリポートなどを追加して更新します)
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