中国のアリババグループが最新の旗艦AIモデルを公開した。性能については、米AI開発企業アンソロピックの「フェイブル(Fable)」など世界の最先端モデルに匹敵するとしている。

新モデル「Qwen(千問)3.8-Max」は、2兆4000億のパラメーターを備え、複数のベンチマークで、最近公開されて話題を集めた月之暗面(ムーンショットAI)の「Kimi K3」を上回る評価を得た。

アリババは、アンソロピックの最先端AIモデル「Fable 5」と同等、あるいは一部では上回るスコアを記録したとする結果を公表した。Fable 5は、その高度な性能を理由に米国が一時的に輸出規制の対象としていた。

アリババの新モデル公開は、ムーンショットのKimi K3が先月、株式市場やシリコンバレーに衝撃を与えた後に行われた。中国のAI開発企業は、比較的限られた計算資源しか持たないにもかかわらず、アンソロピックやOpenAIの最先端モデルに急速に追いつけることを示した。また、DeepSeek(ディープシーク)も先週、最新モデル「V4 Flash」へのアクセスを拡大した。

ユニオンバンケールプリヴェ(UBP)のマネジングディレクター、ベイサーン・リン氏は「米半導体規制や一般的な懐疑論を理由に、多くの投資家は中国のAIモデルをなお過小評価している」と分析。「実際には、その差は恐らくはるかに小さく、急速に縮まっている。アリババのQwen 3.8はKimi K3に続く新たな証拠だ」と述べた。

アリババは来週、学習済みモデルの重みを一般公開する予定だ。これにより、利用者はモデルを独自にカスタマイズできるようになる。ムーンショットやディープシーク、字節跳動(バイトダンス)などによる開発競争が一段と激化する中で、これは次の大きな一手となる。

アリババによると、Qwen3.8-Maxは自律的なコーディングや長期にわたるタスク実行で高い性能を発揮し、社内テストではソフトウエアエンジニアリングのプロジェクトを16日間にわたり独力で遂行した。

また、使用時に必要な部分だけを動作させることで、計算コストや応答遅延(レイテンシー)を抑え、効率性も向上した。

原題:Alibaba Adds to China AI Model Breakthroughs With Upgraded Qwen(抜粋)

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