(ブルームバーグ):世界最大の銅線ケーブルメーカー、イタリアのプリズミアンは、電気配線システムを手掛ける米アトコアを買収することで合意した。
8月3日の発表資料によると、プリズミアンは1株当たり95ドルの全額現金でアトコアを買収する。アトコアの企業価値を約38億ドル(約5900億円)と評価している。これに先立ち、ブルームバーグ・ニュースはプリズミアンがアトコア買収に向けた協議を進めており、数日以内に発表する可能性があると、事情に詳しい関係者を引用して伝えていた。
アトコアは、電気配線の敷設・保護に使われるさまざまな製品やシステムを製造している。買収価格は、7月31日の同社株終値に対し、約30%の上乗せとなる。
プリズミアンは米国事業の拡大に向け、一連の買収を進めてきた。2年前には、同社としては過去最大となる約40億ユーロ(現在のレートで約7200億円)で米電線メーカー、エンコア・ワイヤを買収。その約1年後には、米通信機器メーカーのチャンネル・コマーシャルを約10億ユーロで取得した。
マッシモ・バッタイーニ最高経営責任者(CEO)は5月、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、企業価値が40億ユーロ程度の買収案件を探していると述べていた。米国での重複上場も計画しており、同CEOは「最優先事項」と位置付けているが、明確な時期は示していない。
アトコアは昨年11月、売却を含む戦略的選択肢を検討するため、シティグループとJPモルガン・チェースを起用したと明らかにした。アクティビスト(物言う投資家)のアイレニック・キャピタル・マネジメントから圧力を受ける中での検討だった。
原題:Prysmian Strikes Deal to Buy US Electrical Maker Atkore(抜粋)
--取材協力:Alberto Brambilla.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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