(ブルームバーグ):米アップルの株価が30日の時間外取引で急落した。部品不足が重しとなり7-9月(第4四半期)の売上高見通しは市場予想を下回った。業界全体で続く供給制約の影響が想定以上に大きいことが示された。
同社は決算説明会で、7-9月期の売上高が9-11%増となる見通しを示した。市場予想は12.1%増だった。
同社はメモリーチップやコンピューター向けプロセッサーの確保に苦戦しており、この状況を受けて先月にはパソコン「Mac」とタブレット「iPad」を値上げした。供給不足により、Mac miniやMac Studioといった主力コンピューターの納期も長期化している。
ケバン・パレク最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、供給制約は7-9月にスマートフォン「iPhone」、Mac、iPadへ影響すると説明した。また、為替変動も業績の伸びを抑制していると述べた。
これを受け、同社の株価は時間外取引で約8%下落した。
同日発表した4-6月(第3四半期)決算では、中国事業とサービス事業の売上高がアナリスト予想を下回った。
同社全体の売上高はアナリスト予想を上回ったものの、4-6月期の中国での売上高は188億ドル(約3兆円)と、アナリスト予想の196億ドルを大きく下回った。サービス事業の売上高は307億ドルとなり、市場予想の314億ドルに届かなかった。
9月1日にハードウエア部門責任者のジョン・ターナス氏に経営トップの座を引き継ぐティム・クック最高経営責任者(CEO)にとって、4-6月はCEOとして最後のフルの四半期となった。クック氏は2011年からアップルを率い、製品ラインアップを多様化するとともに、年間売上高を約5000億ドル近くまで拡大させた。
アップル最大の収益源であるiPhoneは、決算発表で明るい材料となった。4-6月の売上高は前年同期比22%増の543億ドルとなり、市場予想の536億ドルを上回った。この結果は、昨年9月に発売したiPhone 17シリーズの需要が引き続き堅調であることを示している。
「Apple Music」や「App Store」、「iCloud」のサブスクリプション、動画配信サービスなどのデジタルサービスを含むサービス事業の売上高は、4-6月に12%増にとどまった。
4-6月の1株利益は2.02ドルとなり、市場予想平均の1.89ドルを上回った。
Mac事業の売上高は前年同期比29%増の約104億ドル。3月にはMacBook Neoや、M5チップ搭載のMacBook Pro、新しいMacBook Airを発売した。市場予想は86億2000万ドルだった。
iPad事業の売上高は61億9000万ドルとなり、市場予想の68億9000万ドルを下回った。アップルは3月に新型iPad Airを、昨年10月には新型iPad Proを発売した。ただ、いずれも大幅なデザイン変更ではなく、新しいチップを中心とした更新だった。
原題:Apple Slides After Supply Shortages Hurt Its Sales Forecast(抜粋)
(CFOのコメントなどを追加して株価を更新します)
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