(ブルームバーグ):米アマゾン・ドット・コムが30日発表した4-6月(第2四半期)決算で、クラウド事業の売上高の伸びが5四半期連続で加速した。AI需要拡大への対応に向けた積極投資が十分な成果を生まないのではないかとの投資家の懸念を和らげた。
発表によると、クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は前年同期比37%増の422億ドル(約6兆7200億円)だった。AWSは売上高全体の約2割を占め、営業利益の大半を稼ぐ主力事業。2021年10-12月(第4四半期)以来、最も高い増収率となった。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は406億ドルだった。
アマゾンは他の大手IT企業と同様、AIやクラウドサービスの需要拡大に対応するため、データセンターや半導体に積極的な投資を進めている。4-6月期は不動産・設備への支出額が、一部資産の売却収入を反映したベースで530億ドル超に上った。
アマゾンは2026年の設備投資額の見通しを、従来の2000億ドルから2200億ドルへ引き上げた。アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は、その大半をAI関連に充てる考えを示した。
ジャシー氏は決算発表後の電話会見で、「当社はAIの転換期において、極めて有利な立場にある」と強調した。
こうした支出により、フリーキャッシュフローはマイナスとなった。四半期末までの過去12カ月間のフリーキャッシュフローは76億ドルの流出となった。
調査会社イーマーケターのアナリスト、スカイ・カナベス氏は声明で、設備投資の増加とフリーキャッシュフローの赤字にもかかわらず、「AWS売上高の伸び加速や、他部門における厳格なコスト管理を踏まえ、投資家は動じない可能性が高い」との見方を示した。
アマゾンの株価は引け後の時間外取引で一時約8%上昇した。年初来の上昇率は2%となっている。
4-6月期の売上高は前年同期比20%増の2006億ドルだった。アナリスト予想平均は1970億ドルだった。
アマゾンによると、AI事業と半導体事業はいずれも売上高ランレート(年換算)が250億ドルの大台に達し、前年同期比で3桁の伸びとなった。
7-9月(第3四半期)売上高は1970億-2020億ドル、営業利益は225億-265億ドルを見込む。アナリスト予想平均は、売上高2039億ドル、営業利益251億ドルだった。
原題:Amazon Reports Fifth Straight Quarter of Cloud Sales Growth (2)(抜粋)
(フリーキャッシュフローの数字や市場関係者のコメントなどを追加して更新します)
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