(ブルームバーグ):仏高級ブランド大手ケリングの主力ブランド、グッチの4-6月(第2四半期)売上高は市場予想ほど落ち込まず、同ブランドの立て直しに向けた取り組みが成果を上げ始めていることを示唆した。
ケリングの28日の発表によると、グッチの4-6月の既存店売上高は前年同期比2%減少した。市場予想は3.27%減だった。全地域で前四半期から改善し、北米が回復をけん引した。
決算発表を受け、ケリングの米国預託証券(ADR)はニューヨーク市場で一時21%上昇した。
RBCのアナリスト、ピラル・ダダニア氏とリチャード・チェンバレン氏はリポートで、「今回の業績はグッチでさらなる改善が進んでいることを裏付けた」と評価。一方で、「ケリングの目標を達成するには、年後半に大幅な好転が必要になる」と指摘した。
ピノー家が支配するケリングは近年、富裕層の支持を十分に集められなかったグッチの商品展開が響き、競合他社に後れを取ってきた。イブ・サンローランやバレンシアガも傘下に持つが、グッチが利益の約半分を占めるだけにその業績はグループ全体の行方を左右する。

昨年9月に就任したルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は、経営陣の刷新に加え、香水ブランド「クリード」を含むビューティー事業をロレアルへ売却して負債を削減した。ルノーの前CEOでもある同氏は、収益性の低い店舗を閉鎖し、人員削減も進めた。従業員数は過去1年間で約9%減少し、1-6月(上期)には店舗数を84店純減させた。
グループの回復にはグッチの巻き返しが不可欠だが、待望の業績回復の兆しはなかなか表れていない。
デメオ氏は発表資料で、「ブランドの魅力や販売の勢い、事業運営の面でグループ全体に初期段階の改善の兆しが見られる」とした上で、「4-6月には、グッチを含め前四半期から改善が加速した」と述べた。
デメオ氏はアナリスト向け説明会で、今年のケリングは成長すると見込む一方、「一直線の成長にはならない」とも述べ、7-9月は「横ばいに近い」可能性があるとの見方を示した。また、11月に中国を訪問する予定で、同国市場には大きな可能性があるとの認識を示した。
ただ、世界の地政学情勢が依然として逆風となっている。中東情勢は4-6月の売上高成長率を1ポイント押し下げた。同地域は通常、グループの小売売上高の約5%を占める。
原題:Kering Shows Signs of Progress in Reviving Sales at Gucci (2)(抜粋)
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