(ブルームバーグ):イタリアの資産運用会社アジムット・グループのファンドマネジャーは、日本国債はリスクが高いとみなされているものの、世界の債券市場で有数の投資機会を提供しているとの見方を示した。
運用資産約1800億ドル(約29兆4700億円)を抱える同社でグローバル債券部門責任者を務めるニコロ・ボッキン氏は、日本銀行が積極的な利上げに踏み切るとの見方に否定的だ。ドバイを拠点とする同氏は、市場参加者は日本のインフレ見通しを強気に見過ぎていると主張している。
ボッキン氏は27日のインタビューで「私は長期の日本国債を買っており、非常に強気だ」と指摘。「イールドカーブの長期ゾーンは極めて魅力的だ」と語った。
同氏の見方は、市場で広く共有されている投資戦略とは対照的だ。投資家は、根強いインフレや拡大する財政赤字、日銀による国債買い入れの段階的な縮小を背景に、借り入れコストの上昇が続くと見込み、超長期の日本国債利回りは数十年ぶりの高水準へ上昇している。
日本の40年国債利回りは4.01%まで上昇し、5月に付けた過去最高水準付近の4.355%に迫った。国債相場の下落と歩調を合わせて円相場も下落し、約40年ぶりの安値圏で推移している。
ただ、ボッキン氏は、こうしたリスクはすでに日本国債の価格に織り込まれていると指摘する。日本では長年のデフレを経てようやくインフレ局面に入ったものの、前年比の上昇率は足元で2%を下回っている。また、日本の政策当局はデフレへの回帰を防ぐことが引き続き最優先課題だと繰り返し強調している。
同氏は「なぜ市場が日本に利上げを求めているのか疑問だ」とし、「高水準の債務を抱える国にとって、インフレは好ましいものだ」と語った。
アジムットは、日本国内の政策対応も国債市場を支えると見込んでいる。その一例として、少額投資非課税制度(NISA)など税制優遇のある資産形成制度の対象に日本国債を加える提案が挙げられる。また片山さつき財務相は今月、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの年金基金による日本の金融資産投資を後押しする考えを示している。
原題:Azimut Fund Manager Bets on Japanese Bonds as Yields Surge(抜粋)
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