韓国の半導体大手SKハイニックスの米国預託証券(ADR)が急落し、今月の上場後で最安値を更新した。これまで好調だった半導体株を売る動きが広がったことが背景にある。

SKハイニックスのADRは一時10%安の139.01ドルまで下落し、公募価格149ドルを大きく下回った。9日の新規株式公開(IPO)で265億ドル(約4兆3400億円)を調達し、外国企業による米国でのIPOとして過去最大を記録していた。

SKハイニックスは、イーロン・マスク氏率いるスペースXとともに、今年の米大型IPO案件のうち、IPO後初めて公募価格を割り込んだ銘柄の一つとなった。

SKハイニックスADRの27日終値は143.02ドルとなり、上場価格を4%下回った。

SKハイニックスADRの下落は、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下げが続き、終値が5月19日以来の安値となる中で起きた。新規上場銘柄にも売りが広がり、ガスエンジンメーカーのイニオもIPO価格を下回った。

また、エヌビディアの信用リスクが急上昇したことも売り材料となった。新たなAIインフラ案件の規模が7500億ドルを超える可能性があるとの見方が重しとなった。

一方で、SKハイニックスADRの下落は、エヌビディアがSKグループと連携し、朝鮮半島で2ギガワット(GW)超のAIデータセンター群を建設すると発表したタイミングとも重なった。この施設は約150万世帯分の電力需要に相当する規模という。

原題:SK Hynix Slumps Below US IPO Price as Mega-Listings Turn Sour(抜粋)

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