米大リーグ・ドジャースの筆頭オーナー、マーク・ウォルター氏の携帯電話とノートパソコンを米連邦捜査局(FBI)が昨年9月に押収していたことが、事情に詳しい複数の関係者の証言で明らかになった。金融取引に関する広範な捜査の一環という。

関係者が匿名を条件に語ったところでは、FBIはウォルター氏の移動中、シカゴの空港のプライベートジェット機内で捜索令状を執行した。FBIのシカゴオフィスは、昨年9月18日にミッドウェー国際空港の航空機内で、裁判所の許可を得て携帯電話とノートパソコンに対し捜索令状を執行したことを確認したが、それ以上のコメントは控えた。

ウォルター氏が最高経営責任者(CEO)を務める米資産運用会社グッゲンハイムパートナーズと同氏の二つの保険会社に対し、財務不正の可能性を巡る米検察の捜査が行われているとブルームバーグ・ニュースが先に伝えていた。

同氏は大谷翔平選手や山本由伸選手、佐々木朗希選手が所属するドジャースのほか、米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レーカーズ、サッカーのイングランド・プレミアリーグ、チェルシーのオーナーとしても知られる。

ウォルター氏の持ち株会社、TWGグローバルは、これらのチームや保険会社、グッゲンハイムの持ち分を保有している。

事情に詳しい関係者によると、一連の令状は、グッゲンハイムの3620億ドル(約59兆3000億円)規模の資金運用部門を精査し、外部の第三者と共有した収入に関する情報が正確だったか調べる捜査に関係している。

関係者によれば、TWGがアブダビ政府系ファンド傘下のムバダラ・キャピタルと昨年締結した取引が、初期段階の捜査の焦点となっていた。両社は2025年4月、TWG向けの100億ドルのシンジケート投資で、ムバダラが中心的な役割を果たすと発表した。

ムバダラがバリュエーション(評価)に関し誤った情報を与えられていなかったか検察は調べていたが、その方向で引き続き捜査が進められているかどうかは分からないという。

TWGは「マーク・ウォルター氏とTWGは常に誠実に行動してきた。われわれは当局に協力し、これらの問題が望ましい形で解決されると確信している」とコメントした。グッゲンハイムの担当者にもコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

ムバダラの担当者はコメントを控えた。

原題:LA Dodgers Owner Mark Walter’s Phone Was Seized Last Year by FBI(抜粋)

(捜査対象となった金融取引に関する情報を追加して更新します)

--取材協力:Jordan Fabian.

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