米メディア大手のパラマウント・スカイダンスによるワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収を巡る法廷闘争が決着しない限り、両社は1100億ドル(約18兆円)規模の大型統合の手続きを来年6月まで完了しないことで合意した。

カリフォルニア州など米12州が統合差し止めを求めて起こした訴訟の提出資料によると、双方は、裁判所の判断から5日後、または6月1日のいずれか早い日まで統合手続きを完了しないことで合意した。カリフォルニア州オークランドにある連邦地裁のアラセリ・マルティネス・オルギン判事は、この延期を承認した。

パラマウント株は24日の取引で一時3.8%下落し、終値は8.21ドルと上場来安値を更新した。

今後の焦点は、統合を恒久的に差し止めるかどうかを判断する本格審理の日程調整に移る。

手続きの長期化はパラマウントにとって高くつく可能性がある。同社は10月1日以降、統合が完了するまでワーナーの株主に対し1日当たり約700万ドルを支払うことで合意している。このため、6月までに累計16億ドル超の支払いが発生する可能性がある。

契約によると、両社は6月4日までに統合を完了する必要があり、それ以降はどちらの当事者も契約を解除できる。その時点で統合が断念された場合、パラマウントはワーナーに対しさらに70億ドルを支払う義務を負う。

ハリウッドに大きな不透明感

統合完了が長期間先送りされる可能性は、ハリウッドと、その名作品群に大きな不透明感をもたらしている。この統合では、「カサブランカ」や「ハリー・ポッター」、「ミッション:インポッシブル」といった代表作を擁する2つの映画スタジオに加え、CNNとCBSという2つの主要ニュースネットワーク、動画配信サービス「HBO Max」、さらに数十のケーブルテレビ局が1つの企業グループに統合されることになる。

双方は7月末までに裁判日程に関する提案を提出するとしており、パラマウントは6月の期限より十分前に判断を得られる日程を求める見通しだ。州側はこれまで4月の審理開始を求めてきた。最終的な日程は裁判所が決定するが、双方が合意した内容は大きく考慮される可能性が高い。

カリフォルニア州のボンタ司法長官は声明で、「法廷でわれわれの主張を引き続き展開し、この違法な統合が決して実現しないようにする取り組みで、さらなる大きな勝利を祝えることを楽しみにしている」と述べた。

パラマウントの広報担当者は声明で、「今回の合意は大きな勝利だ。当初から求めてきた、証拠に基づく本格審理への直接的な道筋が確保されたからだ」と述べた。

パラマウントが本格審理を受けること自体は当初から決まっており、問題はその時期だけだった。

裁判所はこれまで、州側が求めていた仮差し止め命令について8月3日に審理を開く予定だったが、この審理は取り消された。

パラマウントは、複数の証人による証言を含む3日間の証拠調べを8月に実施するよう求めていた。

原題:Paramount, Warner Bros. Halt Deal Until June or Court Ruling (1)(抜粋)

--取材協力:Yiqin Shen.

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