アジア株は23日午前の取引で上昇した。AIインフラ整備に投じられる巨額の資金から恩恵を受け取るとの期待で半導体メーカーが買われた。

MSCIアジア太平洋指数は0.7%上昇。AI投資の先行指標とされる韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇率は3%を超えた。半導体メーカーのサムスン電子とSKハイニックスの上げ率も3%超となっている。

アルファベットが4-6月(第2四半期)決算で通年の設備投資計画を引き上げたことを受け、ナスダック100先物は一時下落したが、その後は下げを消している。アルファベットは時間外取引で3%超下落した。テスラも4-6月期利益が市場予想に届かず、4%安となった。IBMは通期の売上高見通し引き下げを受けて下落した。

アルファベットの決算を皮切りに、AI株は重要な試練を迎える。先週のハイテク株売りで半導体株指数が弱気相場入りした後だけに、今後2週間に発表される各社決算では、AIに投じられた数千億ドルに見合った収益を生み始めているかが注視される。

UBSのチーフ・インベストメント・オフィスのウルリケ・ホフマン・ブルヒャルディ氏は、「われわれはAIの成長ストーリーについて引き続き前向きだが、半導体やハードウエアから大型ハイテク株、よりディフェンシブな分野まで、AIのバリューチェーン全体でバランスの取れた投資配分を選好する」と述べた。「投資家はAI以外にも分散を図るべきだ」とも指摘した。

アルファベットは今年の設備投資が最大2050億ドル(約33兆4000億円)に達すると見込む。従来見通しを上回り、ウォール街の予想も大幅に超える。経営幹部はアナリスト向け決算説明会で、急増する需要に対応するため、AI向け演算能力への投資を加速していると説明した。

米ハイテク大手のうち最初に4-6月期決算を発表したアルファベットは、AIインフラに合計で数千億ドルを投じる方針を示す業界全体の方向性を占う存在となる。投資家は来週発表されるマイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムの決算で、設備投資見通しを見極める。

原題:Asian Shares Rise as Chipmakers Gain, Oil Climbs: Markets Wrap

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