(ブルームバーグ):米司法省は、米連邦準備制度理事会(FRB)の本部ビル改修プロジェクトの予算超過を巡り、パウエル前FRB議長に対する刑事捜査を再開しない方針だ。
ブランチ司法長官は、プロジェクトの監督状況について引き続き検証し、不正行為の証拠が浮上した場合には措置を講じる可能性を排除しなかった。
2日のブルームバーグとの独占インタビューでブランチ氏は、「われわれは彼に対する刑事捜査を再開しない」と述べた。

ブランチ氏は、FRBの監察総監室(OIG)が今週公表した報告書についてコメントした。24億ドル(約3800億円)のプロジェクトに関連し、パウエル氏による犯罪行為の証拠は見つからなかったと結論付けたものだ。一方、報告書は改修費の急増につながった一連の不手際を指摘した。2020年時点の当初予算は13億ドルだった。
ブランチ氏は報告書の内容には満足しているとする一方、パウエル氏によるプロジェクトの監督は適切ではなかったとの見方を示した。
FRBは建設費を精査するため、独立監査人を起用するとしている。ブランチ氏は、その調査で犯罪行為を示す証拠が見つかれば、司法省が捜査する可能性があると付け加えた。
ブランチ氏は「監査が行われるとみている」と述べ、「何らかの犯罪行為に該当する事実が判明すれば、われわれが捜査するのは間違いない」と語った。
改修プロジェクトを巡っては、トランプ大統領や共和党議員が継続的に批判し、パウエル氏の監督下でFRBが過剰な支出を行い、ぜいたくな設計を採用したと主張してきた。これを受け、パウエル氏のプロジェクト対応を巡る刑事捜査が行われた。
首都ワシントンの連邦地検のピロ検事正は4月、与野党双方の議員が異議を唱えたことを受け、捜査を打ち切るよう事務所に指示したと述べた。ピロ氏の事務所は、121ページに及ぶ報告書を精査しているところだとしている。
トランプ氏は今週、監察総監室の調査結果を受け、パウエル氏はFRB理事を辞任すべきだと主張した。トランプ氏は9月30日、「辞任しないのであれば、汚職あるいは職務執行能力の欠如を理由に、米政府が最高レベルで訴えるべきだ。どちらも到底容認できない」とSNSに投稿した。
原題:DOJ Not Reopening Criminal Probe Into Fed’s Powell, Blanche Says(抜粋)
--取材協力:Jimmy Jenkins.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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