イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、紅海で海上封鎖に違反したサウジアラビアの石油タンカー2隻を標的に攻撃を実行したと発表した。イラン戦争で新たな戦線を開くとかねて威嚇していたフーシ派が紅海でのタンカー攻撃に踏み切ったことで、原油の海上輸送リスクが一層深刻化する。

タンカーは弾道ミサイルや巡航ミサイル、ドローン(無人機)の攻撃を受けた。2隻のタンカーは「ENCELIA (エンセリア)」と「 LAYLA(ライラ)」と特定された。フーシ派は、サウジに対する海軍作戦を継続し、「包囲攻撃には包囲攻撃で対抗する」方針を堅持すると表明した。

米国とイランの攻撃の応酬が再び激化し、エネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡の海上輸送が混乱する中で、紅海はサウジにとって原油輸出に不可欠な迂回(うかい)ルートとして重要性が増していた。

紅海でのタンカー攻撃の報を受け、国際的な原油価格の指標となる北海原油代表油種ブレント先物は清算値確定後の時間外取引で、一時1バレル=95ドルを突破した。アジア時間23日午前の取引で、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時1.8%高の88.40ドルを付けた。

フーシ派の声明発表に先立ち、英海事貿易機関(UKMTO)は、サウジのアルシュカイクの南西で船舶1隻が攻撃を受けたと船長から報告を受けたことを明らかにした。今回の攻撃に関するサウジからのコメントは得られていない。

原題:Houthis Say They Attacked Tankers in Red Sea, Widening War (1)、Houthis: Attacked 2 Saudi Tankers for Violating Red Sea Blockade(抜粋)

(UKMTOからの情報などを追加して更新します)

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