(ブルームバーグ):原油相場はアジア時間23日、序盤の取引で上昇した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海でサウジアラビアのタンカー2隻を攻撃したと発表し、中東情勢は一段と緊迫。供給混乱がさらに深刻化するとの懸念が強まっている。
米国産指標のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時1.3%上昇し、1バレル=87ドルを上回った。北海ブレント先物も清算値確定後の時間外取引で、一時95ドル超まで上昇した。
フーシ派は声明で、紅海上での封鎖に違反したとして、ミサイルとドローン(無人機)で2隻のタンカーを攻撃したと説明。2隻のタンカーは「Encelia」と「Layla」だとしている。
英海事貿易機関(UKMTO)は、サウジアラビアのアルシュカイクの南西で船舶1隻が攻撃を受け、船内で火災が発生したと発表した。UKMTOは船名を明らかにしていない。
紅海でタンカーが初めて攻撃を受けたことで、中東情勢では戦線がさらに拡大する形となった。ホルムズ海峡でもこの数日、イランが船舶への攻撃を続けており、航行は混乱に陥っている。
紅海は、サウジアラビアがホルムズ海峡を迂回(うかい)するために依存度を高めてきた重要な代替輸出ルートとなっている。フーシ派が今週、船舶の航行を阻止すると警告する以前は、サウジによる紅海沿岸港からの積み出し量は過去最高水準まで増加していた。
原題:Oil Climbs After Houthis Attack Two Saudi Tankers in the Red Sea(抜粋)
(第3段落以降に詳細を加えて更新します)
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