(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカー、テスラの4-6月(第2四半期)決算は、利益が市場予想を下回った。ロボティクスや自動運転、AIを柱とする新規事業の育成を進めているが、今回の決算はその取り組みに水を差す内容となった。
22日の発表資料によると、調整後1株利益(EPS)は33セントだった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の51セントを下回った。また、フリーキャッシュフローは10億9000万ドル(約1780億円)のマイナスだった。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、今年の設備投資などの支出が250億ドル超に達するとの見通しを示している。同社はマスク氏が掲げる未来志向の構想に沿って、世界6カ所の工場で自動車やバッテリー、ロボットの生産能力拡大を進めている。こうした投資の影響は現在、財務内容にも表れ始めており、投資家は資金がどのように活用されているのかについて、より詳しい説明を求めることになりそうだ。
決算発表を受け、ニューヨーク市場の時間外取引では午後4時16分(日本時間23日午前5時16分)時点で株価は2.8%下落した。同社株は22日終値までで年初来17%下落している。
利益は車両の平均販売価格の下落による影響を受けた一方、営業費用は47%増の43億5000万ドルに急増した。また、規制クレジットの売却収入も減少した。
テスラが今月発表した4-6月(第2四半期)の世界納車台数はウォール街の控えめな予想を大幅に上回った。プラグイン車市場の成長が鈍化する中でも、販売を伸ばした。
自動車事業は依然として同社の中核事業であり、ロボタクシーなどの新規プロジェクトは現時点で大きな収益を生み出していない。
4-6月期の売上高は282億ドルとなり、市場予想を上回った。自動運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」のサブスクリプション契約数は約150万件に増加し、前年同期比56%増となった。増加基調も継続している。
同社は、立ち上げ段階にあるロボタクシー配車事業について新たな情報は公表しなかった。同事業はテキサス州の都市で開始した後、最近ではマイアミ、オーランド、タンパにも展開している。また、サンフランシスコ・ベイエリアでは同じアプリを通じてライドシェアサービスも提供しているが、そのサービスはウーバーやリフトに近い形態となっている。
ロボタクシーの展開は当初の想定より遅れており、サービスを大規模展開できるかどうかや、市場首位のウェイモと競争できるかを巡る懸念が高まっている。テスラはこれまで、フェニックスとラスベガスで2026年上半期にもロボタクシーを開始する見通しを示していたが、22日には両都市で準備作業が引き続き進められていると説明した。
市場では依然として、実際に運用されている車両台数や、車内に人間の安全監視員を乗せない完全無人運転サービスの累計走行距離といった重要な詳細の公表が待たれている。
原題:Tesla Profit Falls Well Short of Expectations as Costs Rise (1)(抜粋)
(第8段落以降に決算の詳細情報などを追加して更新します)
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