トランプ米大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相が米国内で「逮捕されることはない」と述べ、ニューヨーク市のマムダニ市長が拘束の可能性に言及したのを退けた。

マムダニ市長は、ネタニヤフ首相が国連総会出席のため9月にニューヨークを訪れる際に、市当局が同氏を逮捕できるかどうかについて市として「積極的に協議している」とこれまで話していた。ネタニヤフ氏は国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪の容疑で訴追されている。

トランプ氏は20日、「ベンヤミン・ネタニヤフ氏が米国滞在中に、いかなる形であっても逮捕されることはない」とソーシャルメディアに投稿。「逮捕されるべきなのは、イランを前例のない死と破壊の連鎖へと導いた者たちだけだ」と主張した。

Photographer: Joe Raedle/Getty Images

今回の応酬は、トランプ大統領とマムダニ市長の新たな舌戦となった。両氏は昨秋のマムダニ氏の当選後、一時的に歩み寄ったものの、トランプ氏は最近、民主党予備選でマムダニ氏が支持した候補者らを「共産主義者」と呼んで批判している。

マムダニ氏は18日付の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、ネタニヤフ氏は「ハーグで裁かれるべき人物だ」と述べた。同首相がニューヨークを訪れた場合に、市としてどのような対応が取れるのか、市法務当局と協議を続けていると改めて説明した。

マムダニ氏は20日の記者会見で、ネタニヤフ首相をパレスチナ自治区ガザのパレスチナ人に対する「ジェノサイド(集団殺害)の首謀者」と非難。一方で、「私の政権は適用される全ての地方法令に従う」とも明言した。

国家元首は通常、公務で米国を訪問している間は外交特権による免責を享受する。さらに、米国はICCの締約国ではないため、同裁判所の逮捕状を執行する義務はない。米国務省は7月、ICCが米国民にとって脅威だとして、同裁判所の影響力を弱める取り組みを開始した。

ネタニヤフ氏はラジオ番組とのインタビューで、マムダニ氏の発言に反論し、同市長について「ひそかに米国を憎んでいる」と、ハマスを「擁護している」と主張した。

ICCは2024年11月、戦争犯罪および人道に対する罪の容疑でネタニヤフ首相に対する逮捕状を発付した。

原題:Trump Says Netanyahu Won’t Be Arrested After Mamdani Threat (1)(抜粋)

--取材協力:Laura Nahmias.

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