(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループは、ホルムズ海峡の混乱が続けば、北海ブレント原油価格が10-12月(第4四半期)までに1バレル=120ドルを超える可能性があるとの見方を示した。ただ、これは同行の基本シナリオではない。
ダーン・ストルイベン氏らアナリストは7月20日付のリポートで、「中東情勢の緊迫化と、ペルシャ湾からの原油輸送量が戦争前の推計水準の45%未満まで落ち込んだことを受け、原油価格は再び上昇した」と指摘した。
現時点でゴールドマンは、中東情勢が緩和に向かうことを前提に、10-12月のブレント価格を1バレル=80ドル、2027年は75ドルと予想している。ただ、ホルムズ海峡の海運の混乱に加え、紅海でもそうした可能性があることから、価格見通しのリスクは「上振れ方向に傾いている」とアナリストらは指摘した。
世界のエネルギー市場は今月、米国とイランの戦闘再燃に加え、イランが支援するイエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアからの原油輸送を封鎖すると威嚇したことを受け、大きく動揺した。ブレント価格は再び1バレル=91ドルを上回った。紅海経由の輸送は、ペルシャ湾からの原油輸送が混乱する中でも、原油を需要家へ届ける上で重要な役割を果たしてきた。
アナリストらによると、4-6月(第2四半期)に世界の原油在庫が減少したことで、市場は供給ショックの影響を受けやすくなっている。一方で、中国の輸入減少に加え、需要の弾力性の高まりが、想定される価格上昇を抑える可能性があるという。
ブレント先物は直近で1バレル=88.54ドル前後で推移した。米国とイランの衝突初期に当たる4月下旬には、一時126ドルを上回っていた。
原題:Goldman Says Brent Could Top $120 If Hormuz Disruptions Persist(抜粋)
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