20日、イギリスで新しい首相が誕生しました。この10年で実に7人目です。なぜ、これほど頻繁に変わるのか?背景には、イギリス国民が抱える不満があるようです。

バーナム新首相が演説「再び安定を」

イギリス首相官邸で“ネズミ捕獲長”を務める猫・ラリー。15年で6人の首相を見守ってきました。

記者
「ロンドンの首相官邸前です。バーナム新首相はまもなく到着し、こちらで就任演説を行います。国民に対して、政策の明確なメッセージを打ち出すのか、注目が集まっています」

アンディ・バーナム 新首相(56)
「イギリスは再び安定を取り戻せるということを世界に示さなければなりません。政治をより良く機能させるという、私たちの挑戦なのです」

スターマー氏の後任として就任会見に臨んだ、与党・労働党のアンディ・バーナム氏。イギリス北部・マンチェスターで9年間市長を務め、公共交通機関の改革などを進めてきました。

さらに訴えてきたのが、ロンドンへの一極集中を改める“地方重視”です。

バーナム 新首相(バーナム氏のSNSより)
「ウェストミンスター(=中央政治)はこのような街には機能していないんです」

バーナム新首相についてロンドン市民は…

ロンドン市民
「国全体がめちゃくちゃな状態ですからね。多くの民営化を撤回しようとしている彼の主張には共感します」

一方、こちらの風刺画。描かれているのは、裸のバーナム氏と官邸ネコのラリーです。

ロンドン市民
「ラリー(ネコ)こそ本当の“首相官邸の主”ですよ。2年ごとに首相が交代するようでは、安定した政治とは言えません」

こうした声の背景には、政治への不信があります。

慶応義塾大学 鶴岡路人 教授
「この10年間のイギリス政治というのは、新しい首相の顔を変えることで新しい雰囲気を作ろうとして失敗してきたということの連続だったんだろうと思います」