17日午前の米国株式市場で、アップルが時価総額で一時Nvidiaを抜き、再び首位に立った。

アップル株は午前の取引で0.4%上昇し、時価総額は4兆9000億ドルとなった。テクノロジーセクター内では、巨額のAI投資を進める企業から資金を引き揚げる動きが強まっており、アップル株がその受け皿になっている。

一方、半導体への売りが膨らむ中、2025年5月以降トップの座を維持していたNvidia株は3.7%下落し、時価総額は4兆8000億ドルとなった。

ただ、その後アップル株も下げ、午後0時過ぎの時点では再び両社の時価総額が逆転している。

アップル株は6月に付けた安値から21%値上がりするなど、足元で波に乗る。年初来では23%高と、巨大テック7社で構成する「マグニフィセント・セブン」内で最大の上昇率となっている。年初来の上昇率は、ハイテク株中心のナスダック100指数が12%、S&P500種株価指数が8.6%だ。

アップル株快走の背景には、テクノロジーセクター内での資金ローテの動きがある。とりわけ、AIに多額の投資を進める企業や、その投資拡大の恩恵で株価が高騰してきた半導体メーカーからマネーが流出している。

アップルはこのほど、中国でAI機能「Apple Intelligence」を提供するための当局承認を取得しており、成長の押し上げ要因になると期待されている。

この日の米国株式市場ではまた、中国のAIスタートアップ、ムーンショット(月之暗面)が発表した新たなAIモデル「Kimi K3」による衝撃が広がった。Nvidia製の半導体を利用するOpenAIやアンソロピックの最先端モデルに匹敵する性能だと伝わり、Nvidia株への売りが膨らんでいる。

中国製AIモデルが勢いを増すシナリオは、AIインフラへの巨額投資がピークに近づいているとの懸念に拍車をかけた。

一方、HSBCホールディングスは、アップルが現在の市場環境で優位な立場にあるとの見方を示し、投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。

HSBCのアナリスト、ニコラ・コートコリソン氏は「アップルは今、事業運営上の転換点にある」と指摘。その上で、「同社は過大な設備投資を巡る議論から距離を置けるだけでなく、今後刷新されるApple Intelligenceを通じて、25億台の稼働デバイス基盤という強みを十分に生かせる立場にある」と述べた。

原題:Apple Tops Nvidia as World’s Largest Company Amid Tech Rotation(抜粋)

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