中国の主要な債券市場規制機関は、地方政府の資金調達事業体(地方融資平台=LGFV)による債券発行を抑制する新たな措置を講じている。事情に詳しい関係者が明らかにした。借り換えを迫られる信用力の弱い発行体には一段の圧力となる。

銀行間市場を監督する中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)は今週、中国の一部銀行関係者に対し、LGFVについて、2023年3月31日時点より現在の債券発行残高が多い場合、進行中の債券発行を停止し、新規発行も避けるべきだと伝えた。非公開情報だとして匿名を条件に関係者が語った。

NAFMIIは、LGFVセクターの借り入れと過剰な債務調達を抑制しようとしており、今回の指針は同セクターへの圧力を強める今月2度目の動きとなる。債務負担の重いLGFVは、償還を迎える債券の借り換え手段が限られるため、影響が大きくなる恐れがある。

NAFMIIにコメントを求めたが、直ちには返答がなかった。

今回の動きに先立ち、NAFMIIは先週、国内市場での短期債発行を避けるようLGFVに促していた。ここ数カ月ではさらに、より高い利回りでオフショア市場から資金調達することを控えるようLGFVに求めている。

LGFVは長年、中国の地方都市による多岐にわたるインフラ事業の資金調達を支え、巨額の債務を積み上げてきた。ブルームバーグがまとめたデータによると、LGFVの債券残高は合計で約16兆元(約383兆円)に上り、このうち約5兆元が27年末までに償還期限を迎える。LGFV債の約52.7%は銀行間市場で発行・取引されている。

LGFVセクターはかつて、アジアで最も大きな金融リスクと指摘された。だが、中国当局が銀行と省政府に対し、27年6月30日までに償還期限を迎える国内外の債務についてLGFVの返済を支援するよう要請した後、借り入れコストは過去最低に低下した。

中国は信用リスク評価を改善する別の取り組みとして、国内格付け会社に対し、債券市場で最上位のAAA格付けの集中を抑えるよう先月求めた。格付け会社には、格付け対象の発行体を見直し、更新後のAAA格基準を引き続き満たしているか判断するよう要請した。

原題:China Seeks to Curb New Bond Sales by LGFVs With Increased Debt(抜粋)

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