(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長(金融監督担当)は13日、金融安定理事会(FSB)について、国際的な監督機関としての実効性を損なう可能性があるとして、多様な国々に適さない「画一的なルール」を押し付けるべきではないと述べた。
ロンドンで開かれた銀行政策研究所の会議向け講演の原稿によると、ボウマン氏は各国・地域の実情に即した監督が行われるよう、FSBは「柔軟性」を重視すべきだと主張した。
ボウマン氏は、自身が中核的な金融リスクとみなす問題を優先するよう、監督方針の転換を進めている。この取り組みには、銀行が将来の損失に備えて保有すべき自己資本の水準を引き下げることや、銀行監督の対象範囲を限定することなどが含まれる。
ボウマン氏は「金融の安定を確保するためには、銀行部門を出発点とした制度の近代化が常に必要だ。それは市場や技術、リスクの変化に応じて制度を改善し、学び、適応させ続ける継続的な取り組みだ」と強調した。
米国の規制当局が規制の見直しを進める中、欧州でも同様の変更を検討する動きが出ている。
イングランド銀行(英中央銀行)は今月、AIによるリスクの高まりや地政学的な緊張の深刻化を懸念しながらも、一部の自己資本規制の緩和を提案した。5月には、世界の銀行自己資本規制を策定するバーゼル銀行監督委員会(BCBS)が、米国当局から「現行ルールは欧州の銀行に不当に有利だ」との指摘を受け、自己資本規制の一部について限定的な見直しを行うことで合意した。
ボウマン氏は、各国・地域の実情に合わせた規制や、監督プロセスにおける透明性と説明責任を重視する自身の考え方を取り入れることで、国際的な監督当局もその恩恵を受けられる可能性があると述べた。
また、監督の枠組みは将来を見据えたものであるべきで、「新たなリスクを考慮し、責任あるイノベーションを促進する」ものでなければならないとした。
原題:Fed’s Bowman Urges Global Financial Watchdog to be Flexible(抜粋)
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