モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏らストラテジストによると、米国企業は今回の決算シーズンで、テクノロジー大手以外も力強い業績を示す見通しで、株価上昇の裾野がさらに広がるとみられる。

ウィルソン氏率いるチームは、S&P1500種株価指数の構成銘柄について、1株当たり利益(EPS)成長率の中央値が10%を超えており、コロナ禍後の景気回復局面以来で最も良好な内容となっていると述べた。

アナリストは一般消費財セクターと運輸セクターの利益予想を引き上げ続けている。同チームによると、両セクターはいずれも景気動向との関連が強い。

ウィルソン氏はリポートで、「中央値付近の銘柄の利益の底堅さを背景に、株価上昇の裾野は今後も広がると予想している」と記した。

4-6月期(第2四半期)の決算発表シーズンは、14日の大手銀行の決算発表を皮切りに始まる。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がまとめたデータによると、アナリストはS&P500種株価指数構成企業の利益が23%増加すると予想している。大規模な景気後退後の回復局面を除けば、過去最高水準の一つとなる見通しだ。

高い利益予想は、過去最高値近辺で推移する主要株価指数にとっては高いハードルとなる。AI需要の手掛かりや、半導体セクターの高いバリュエーションを正当化できるほど業績見通しが力強いかどうかを探ろうと、今回もテクノロジー株に注目が集まるとみられる。

投資家は、AIインフラに巨額投資を続けるハイパースケーラー各社の決算にも注目している。これらの企業は、多額の設備投資が十分な成果を生まないとの懸念から、今年のS&P500指数の上昇局面にはほぼ乗り遅れている。

実際、大型ハイテク企業の影響を薄めた均等加重型のS&P500指数は、時価総額加重型のS&P500指数を2022年以来初めて上回っている。

テック分野の利益の強さを指摘する声もある。RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ロリ・カルバシナ氏は、売上高と利益予想がともに上方修正され、資金流入も再開していることを理由に、テクノロジーセクターの投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。

カルバシナ氏はリポートで、「テクノロジー株のバリュエーションが割安ではないことは確かだが、最新の分析では、PER(株価収益率)の中央値でみると、絶対水準、相対水準ともに長期平均をわずかに上回る程度だ」としている。

原題:Morgan Stanley’s Wilson Sees Profit Boost for Stocks Beyond Tech(抜粋)

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