(ブルームバーグ):来週の円相場は対ドルで上値を試す展開になる。片山さつき財務・金融相が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの年金基金による日本の金融資産投資を後押しする考えを示したことを受けて、円が見直される可能性がある。
◎SBI FXトレードの上田真理人代表取締役社長
- GPIFを巡る動きは海外勢には効くはずで、強い円買いの推進力になりしばらくドルの上値は抑えられる
- それでも当面、ドル・円が160円を割り込むことはなさそうで、年初来高値(162円84銭)を上抜ける可能性も否めない
- 財政拡張と日本銀行の独立性への懸念により、円は「買う理由がない」局面から「売る理由がある」局面に変わりつつある
- 当局の介入がどこかであるという見方がドル・円の上値を抑制している
- ただ、まだ介入はないだろう
- 予想レンジは160-163円
◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の龍翔太為替ストラテジスト
- 片山財務相の発言で円が買われたが、一時的にとどまるだろう
- ドル・円相場を巡るファンダメンタルズは変わっておらず、最近は政府の利上げに対する慎重姿勢という円売り材料が加わってきた
- 政府が「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の文言を変えても、市場の見方は変わらないとみる
- 市場のドル・円相場の目線は切り上がっており、介入の想定水準も切り上がっている
- 予想レンジは160円50銭-163円
主な予定
- 14日:ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院金融委員会で証言する。15日に上院銀行委公聴会で証言
- 14日:6月の米消費者物価指数(CPI)
- 15日:米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 16日:6月の米小売売上高
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